
目次
1 今日のパワーメンターと著書

今日は、オザビエル(私)が、
グッドシンク代表、ハーバード大学ポジティブ心理学講師
ショーン・エイカーさんの著書
『幸福優位7つの法則』から学んだ
仕事も人生も充実させる
「パワーフレーズ」をお届けします。
2 お金を使う(ただし、モノを買うのではない)

「幸せはお金では買えない」というのは常識になっているが、
実は買うことができる。
ただし、単にモノを買うのではなく、
何かをするためにお金を使うのでなければならない。
ロバート・フランクは著書『ラグジュアリー・フィーバー』の中で、
モノを買ったときに得られるポジティブ感情は、
腹立たしいほど短時間で消失するのに対し、
経験、特に他の人と共有する経験にお金を使った場合は、
価値あるポジティブ感情が長続きすると書いてある。
研究では、150人に、最近の消費についてインタビューした。
コンサート、知人とのレストランでの食事など、
経験にお金を使った場合は、
靴、テレビ、高級時計などのモノを買った場合に比べ、
はるかに大きな喜びをもたらしていた。
また、他人のためにお金を使うことも、その人の幸福度を高める。
たとえば、こんな実験がある。
46人の学生に、それぞれ20ドルずつ与えて使わせた。
その20ドルを他者のために使うように指示された学生たちは、
(友人にランチをおごる、妹におもちゃを買うなど)
自分のために使った学生たちに比べ、
その日の終わりの幸福度は、高かった。
みなさんは、どのようにお金を使っているだろうか。
紙の中央に縦線を引いて、2つの部分に分け、
自分が、モノと経験のどちらによりたくさんお金を使っているかを、
1か月間記録して、みるといい。
1か月後、両方のリストを見比べて、
それぞれの使い道が、どのくらい自分に喜びをもたらしたか、
その喜びが、どのくらい持続したかを考えてみよう。
お金の使い方を、モノのリストから経験のリストに、
もっと移動させなければと思うだろう。
3 固有の強みを発揮する

誰にも何かしら得意なことがあるものだ。
人にアドバイスをするのが上手とか、
小さな子どもの相手がうまいとか、
ブルーベリーケーキを焼かせたら天下一品とか、
どんなことでも、自分の得意な分野のスキルを使うときに、
幸福感がわき出る。
幸福の特効薬がほしいというときには、
しばらく遠ざかっていた得意な分野に立ち戻ってみるといい。
単なるスキルを使うことよりさらに満足感を与えてくれるのが、
埋もれている自分の「性格的強み」を掘り起こして活かすことである。
最近心理学者のチームが、文化背景に関わらず人の繁栄に最も貢献する「24の性格的強み」を特定した。
さらに、人が持つ固有の強み5つを見つけるための、総合的な調査方法を開発した(自分の強みトップ5を知りたい人は、www.viasurvey.org へ行けば、無料で調べることができる)。
次に彼らは、577名の実験協力者を集め、それぞれの固有の強みのうちから一つを選び、それを1週間毎日いろいろな方法で使うように指示した。
1週間後彼らは、それをしなかったグループよりも幸福度が遙かに高く、
抑うつも少なかった。
しかも、この効き目は持続した。
実験が終わった後も、幸福度が6か月も高い状態のままだった。
自分固有の強みを日々の生活の中で使えば、
幸福度が上がることが実証されたのである。
私の強みの一つは、「学ぶのが好き」ということだ。
この強みを使う機会が一日中全くないと、
はたから見て分かるほどに、元気がなくなる。
だから、つまらない雑用ばかりの日にも、
必ず何かしら学びの要素を取り入れる工夫をしている。
たとえば、私は仕事のために、1年に300日近く旅行をする。
来る日も来る日も、空港やホテルで過ごす日々は、
精神の健康にとって決して好ましくない。
私は初めての土地に行くと、
当地の博物館へ行くのを楽しみにしているが、
それだけの時間が取れないことも多い。
そこで私は、新しい土地へ行ったら、
何かしら一つ歴史的な事実を学ぶと決めている。
ささいなことだが、こんな知的行為が、
飛行機で飛び回る日々の心のありように大きな違いを生み出す。
みなさんも、先ほど紹介したウェブのツールを利用して、
自分の強みを見つけてみてはどうだろう。
それを毎日の生活の中に、少なくとも一つ取り入れるようにするといい。
4 オザビエルの願い

今日の学びは、
1日を通して気分をよくし幸福度を上げる方法として、
- 経験、特に他の人と共有する経験にお金を使った場合は、価値あるポジティブ感情が長続きする。
- 他人のためにお金を使うことも、その人の幸福度を高める。
- 自分固有の強みを日々の生活の中で使えば、幸福度が上がる。
さあ、コンサートに行ったり、チャリティに寄付したりして、
幸福度を上げていきましょう。
さらに、自分の強みを毎日の生活の中に、
少なくとも一つ取り入れるようにしたら、
はるかに幸福度が高くなるようです。
出典 『幸福優位7つの法則』 ショーン・エイカー 発行所 徳間書店 画像はヤフー検索から