27 イヤな出来事があったとき

パワーフレイズ

潮風公園の噴水から伸びるワシントンヤシのプロムナードの写真

1 今日のパワーメンターと著書

今日は、オザビエル(私)が、

精神科医・医学博士

斎藤 茂太(さいとう しげた)さんの著書

「こころの掃除」術』から学んだ

気持ちを静める

パワーフレーズ」をお届けします。

2 対処の仕方にはふた通りある 

「こころの掃除」術

イヤな出来事があったとき、

そのためにイライラムカムカさせられたとき、

人の対処の仕方にはふた通りある。

  • じっとがまんして「抑えようとする」タイプ
  • 気持ちを「静めようとする」タイプ

後者は「じっとがまん」などしていない。

近くの公園へ散歩しながら深呼吸したり、

誰かとおしゃべりをして気をまぎらわしたり、

運動をして汗を流したりして、

ヒートアップする気持ちを静めようとするのだ。

 

がまんタイプ発散タイプに分類してもいい。

 

例えば待ち合わせの場所で、人を待っている人を想像してもらいたい。

約束の時間を過ぎているが、待ち人は来ない。

当然イライラもする。

 

さてあなたは、じっとがまんして、気持ちを抑えようとするタイプだろうか。

 

それとも、本を読んだり、空を眺めたり、その場所に居合わせる人たちの人間観察でもしながら、気持ちを静めようとするタイプだろうか。

公園の東屋のベンチ(日中)

3 人間の美徳が人間を苦しめる

「こころの掃除」術

心配なのは、前者がまんして、気持ちを抑えようとするタイプである。

がまん強く、まじめで、無口で、あまり感情を表に現さない……

こういう人には、うつ病心身症になる傾向があることは心得てほしい。

 

また、突然キレてしまうような人も、このタイプに近い、

がまんするだけがまんして、どこかで「ふたがはずれ」て大爆発するというパターンだ。

 

気持ちを抑える」ことと「気持ちを静める」ことは、こんなに違う。

 

まずは「違う」ということを認識してほしい。

そして、イライラムカムカさせられるようなことがあったときは、

どうすれば「気持ちを静められるのか」を考えてほしいのだ。

 

がまん強さ」は人間の美徳のひとつであるが、

反面、それも過ぎれば「大ギレ」を誘発するのだから要注意だ。

むしろ「がまん強くない人」のほうが、

すぐに耐えられなくなるから、「小ギレ」でストレス解消、

いつも気持ちをすっきり状態ということになる。

 

仕事においても日常生活においても、

軽快にすいすいとやっているように見える人は、

おそらく「がまん強くない人」だ。

「人間の美徳」が人間を苦しめるのである。

4 オザビエルの願い

ほとんどの人が、じっとがまんして気持ちを抑えようとすると思います。

しかし、だんだん空を眺めたり、その場所に居合わせる人たちに目をやったりして、気持ちを静めようとします

どちらにしても、イヤな出来事が起こらないよう、毎日の生活に気をつけていくことが大切です。

出典 『「こころの掃除」術』 斎藤 茂太(さいとう しげた) 発行所   新講社 画像はヤフー検索から

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