🌸 15分集中して身近な生活の場面について考えてみましょう!

目次
1 国際連合の成立
2 国際連合の目的
国連憲章が定める国連の目的は、次の通りです。
- 国際の平和と安全を維持すること。
- 人民の同権および自決の原則の尊重に基礎をおいて諸国間の友好関係を発展させること。
- 経済的、社会的、文化的または人道的性質を有する国際問題を解決し、かつ人権および基本的自由の尊重を促進することについて協力すること。
- これらの共通の目的を達成するにあたって諸国の行動を調和するための中心となること。
3 国際連合のはたらき
国連憲章は、国連の主要機関として、総会、安全保障理事会、経済社会理事会、信託統治理事会、国際司法裁判所、事務局の六つの機関を設けています。
総会は、国連の主たる審議機関で、政策を決定し、国連を代表する機関です。総会はすべての加盟国の代表から構成され、各国はそれぞれ1票の投票権を持ちます。平和と安全保障、新加盟国の承認、予算のような重要問題についての決定は3分の2の多数を必要とします。
国連憲章のもとに、国際の平和と安全に主要な責任を持つのが安全保障理事会です。理事会は15か国で構成されます。常任理事国5か国(中国、フランス、ロシア連邦、イギリス、アメリカ)と、総会が2年の任期で選ぶ非常任理事国10か国です。各理事国は1票の投票権を持ちます。手続き事項に関する決定は15理事国のうち少なくとも9理事国の賛成投票によって行われます。実質事項に関する決定には、5常任理事国の同意投票を含む9理事国の賛成投票が必要です。常任理事国の反対投票は「拒否権」と呼ばれ、その行使は決議を「拒否」する力を持ち、決議は否決されます。
国連憲章は、国際連合や専門機関、その他各種機関の経済社会活動を調整する主要な機関として、経済社会理事会を設置しました。過去10年に及ぶ改革によって新たな課題を明らかにし、イノベーションを推進し、持続可能な開発の三つの側面、すなわち経済、社会、環境のバランスの取れた開発を達成することに指導的役割を果たしてきました。
国際司法裁判所は、国連の主要な司法機関です。オランダのハーグにおかれ、国連の主要機関の一つで、ニューヨークに所在しない唯一の機関です。

さあ、基礎・基本の用語をしっかり覚えましょう。
◎ 基礎・基本の用語
〇 国際連合(こくさいれんごう)- 1945年10月51か国の原加盟国で設立された
〇 総会(そうかい)- 国連の主たる審議機関で、政策を決定し、国連を代表する機関
〇 安全保障理事会(あんぜんほしょうりじかい)- 国際の平和と安全に主要な責任を持つ
〇 拒否権(きょひけん)- 常任理事国(中国、フランス、ロシア連邦、イギリス、アメリカ)の反対投票
〇 国際司法裁判所(こくさいしほうさいばんしょ)- 国連の主要な司法機関、オランダのハーグにおかれた
① 中国
② ドイツ
③ 日本
答えは最後に
☆ ふり返り
◇ ①~⑤に当てはまる言葉を答えなさい。
1 (①)は、人類を悲劇的な戦争から救うために、1945年10月51か国の原加盟国で設立された。
2 (②)とは、(①)の主たる審議機関で、政策を決定し、国連を代表する機関です。
3 (③)とは、国際の平和と安全に主要な責任を持つ理事会です。
4 (④)とは、常任理事国(中国、フランス、ロシア連邦、イギリス、アメリカ)の反対投票のことを指します。
5 (⑤)とは、(①)の主要な司法機関で、オランダのハーグにおかれました。
💮 答え
① 国際連合(こくさいれんごう)
② 総会(そうかい)
③ 安全保障理事会(あんぜんほしょうりじかい)
④ 拒否権(きょひけん)
⑤ 国際司法裁判所(こくさいしほうさいばんしょ)
① 中国
② ドイツ
③ 日本
答え 2位 ① 中国 3位 ③ 日本 4位 ② ドイツ

これで基礎学力バッチリですね。