目次
1 今日のパワーメンターと著書
今日は、オザビエル(私)が、
精神科医・医学博士
斎藤 茂太(さいとう しげた)さんの著書
『「こころの掃除」術』から学んだ
品格の芽が伸びてくる
「パワーフレーズ」をお届けします。
2 良寛さんの『戒語』
「無用なおしゃべりをすること」
「自慢話をすること」
「よく知らないことを、さもわかっているように人に教えること」
「酒に酔って理屈をいうこと」
「腹を立てて理屈をいうこと」
「なになにをやろう、と空約束をすること」
「オレがこうした、これをした、と自慢すること」
……これは良寛さんの『戒語』から拾ったもので、
ここには「良寛流・人間関係のルール」といったものが、
90条にわたって記されている。
良寛さんといえば、泥棒が家の中に忍び込んできたので、
狸寝入りをして、布団を持って行かせた。
あるいは、軒下から竹の子が生えてきたので、
床板をはがしてしまった……そんなエピソードの持ち主だ。
出世や、ぜいたくな暮らしや、名誉や地位といったものから、
完全に背を向けて、遊ぶように生きて生きたい……と願い、
実践した人でもあった。
3 良寛さんには品格がある
しかし、人を不愉快にさせるようなこと、人を怒らせるようなこと、
人を悲しませるようなことはけっしてするべからず、
と自分に強く言い聞かせていたのである。
人から軽蔑されたり、人から後ろ指を差されるような生き方では、
自分の身に「本当の豊かさ」が宿らない……
そう考えたのかもしれない。
良寛さんは、小さな草案に住み、持っているものといえば、
夜寝るときのせんべい布団ぐらいしかなかった。
そのせんべい布団さえ、泥棒にくれてやる。
しかし良寛さんには、どこか「品格」がある。
その清貧な生き方を、うらやましく感じる人もいるだろう。
良寛さんが、村の人たちに愛されたのは、
人への細やかな気配りを忘れなかったからではないか、と思う。
自分への戒めを胸に収めて、その上で、遊ぶように生きる……
世俗的な欲望とは無縁でいるところに、
人としての「品のよさ」が生まれてくるのだろう。
あなたも、自分なりの「戒語」をつくって、胸に収めてみてはどうか。
知らず知らずのうちに、「品性の芽」が伸びてくるはずだ。
4 オザビエルの願い
オザビエル(私)も、出来る限り人に親切に!全員が伸びるように!
という気持ちで接してきたつもりですが……、力が足りず、
人を不愉快にさせるようなこと、人を怒らせるようなこと、
人を悲しませるようなことを、してしまったことが思い当たります。
誠に申し訳なく思います。
その方々にお詫び申し上げます。
「良寛さん流・戒語」を若いころからつくって、実践していれば、
もう少し違ったかなと思います。
ただその方々が、元気で幸せに過ごされているのを願うばかりです。
出典 『「こころの掃除」術』 斎藤 茂太(さいとう しげた) 発行所 新講社 画像はヤフー検索から