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律令国家の成立と平城京をわかりやすく解説します。
目次
1 大宝律令(たいほうりつりょう)
701年 大宝律令が唐の律令にならって完成した。 =[大宝元年]
律(りつ) = 刑罰の決まり
令(りょう)= 政治を行ううえでのさまざまな決まり
律令に基づいて政治を行う国家を、律令国家という。
律令国家では、太政官や八省など多くの役所が設けられた。
有力な豪族や皇族は、天皇から高い位と給料をあたえられて貴族となり、役所で働くことになった。
2 平城京(へいじょうきょう)
京都の平安京に都を移すまでの80年余りを奈良時代という。
平城京全体の住人は、約10万人で、そのうち、約1万人が役所に勤めていた。
唐にならって、和同開珎(わどうかいかいちん)などの貨幣も発行された。[708年=和銅元年]
和同開珎(わどうかいちん)のイラスト
3 地方の仕組み
地方は多くの国に区切られ、国ごとに国府(こくふ)と呼ばれる役所が置かれた。
それぞれの国には、都から国司(こくし)が派遣された。
国はさらにいくつかの郡に区切られ、郡司(ぐんじ)が置かれた。
現在の福岡県には、大宰府(だざいふ)が置かれ、九州地方全体の政治のほか、外交・防衛に当たった。
支配が十分におよんでいなかった東北地方の政治・軍事に当たらせるため、現在の宮城県に多賀城(たがじょう)が置かれた。
地方と都を結ぶ広い道路も整えられ、道路には駅が設けられて、乗りつぎ用の馬が用意された。
こうして、天皇を頂点とする、中央に権力を集中させた国家が日本に生まれた。
さあ、基礎・基本の用語をしっかり覚えましょう。
◎ 基礎・基本の用語
〇 大宝律令(たいほうりつりょう)
〇 律令国家(りつりょうこっか)
〇 平城京(へいじょうきょう)- 奈良時代
〇 和同開珎(わどうかいかいちん、かいほう)
〇 大宰府(だざいふ)
👉平城京は奈良に、長安にならって造られた!?
☆ ふり返り
◇ ①~⑤に当てはまる言葉を答えなさい。701年 (①)が唐の律令にならって完成した。
律令に基づいて政治を行う国家を、(②)国家という。
710年 (③)京が唐の都の長安(ちょうあん)にならって造られた。- 新しい都として奈良盆地の北部に
(③)京全体の住人は、約10万人で、そのうち、約1万人が役所に勤めていた。
唐にならって、(④)などの貨幣も発行された。
現在の福岡県には、(⑤)が置かれ、九州地方全体の政治のほか、外交・防衛に当たった。
💮 答え
① 大宝律令(たいほうりつりょう)
② 律令国家(りつりょうこっか)
③ 平城京(へいじょうきょう)
④ 和同開珎(わどうかいかいちん、かいほう)
⑤ 大宰府(だざいふ)
和同開珎は、日本で初めて全国に流通したお金です。これで基礎学力バッチリです。