
目次
1 今日のパワーメンターと著書

今日は、オザビエル(私)が、
「斎藤一人さんと10人の弟子」の中で最古参
日本一ひまな喫茶店『ピクニック』の元マスター
芦川 政夫(あしかわ まさお)さんの著書
『斎藤一人 笑って歩こう 無敵の人生』から学んだ
ツイていない人が間違いなく幸せになれる
「パワーフレーズ」をお届けします。
2 「なんでこんなことになったんだろう」

その日の朝、新聞を開く私の手は震えていました。
税理士から、いけますよ、と聞かされていましたが、
まさか本当になるとは。
嬉しいというより、とんでもないことをしでかしたような、
居心地の悪さを、私は感じていました。
「お父さん、これ、お父さんですよね……」
新聞の一点を指さし、私を見る家内の表情も、
あれがキツネにつままれたような、というのでしょう。
「芦川政夫」
私の名前は確かに、そこにありました。

出典 画像 銀座まるかん 化粧品ラインナップ 銀座まるかん公式ホームページ
3 『銀座まるかん』の仕事を始めて10年「長者番付」に載った

自然化粧品販売『銀座まるかん』の仕事を始めて10年。
その年、私の名前は東京都・江戸川区の『高額納税者一覧』、
いわゆる「長者番付」に載ったのです。
やがて、電話が鳴り始めました。
お祝いの電話です。
その受話器を置くのもなく、次の電話が鳴り、また次の電話……
それは夜まで中断することがありませんでした。
ファックスも、これまで私たちがもらったことのないような、
気恥ずかしい賛辞の言葉を、次から次へとはき出していました。
「おめでとう、政ちゃん!」
「すごいね、億万長者じゃないの!」
「新聞見ました。あれって、本当に芦川さんなの?」
「うらやましいねぇ。どうやったら、そんなにお金持ちになれるんだよ」
どうやったら……?
本当に、私は何をどうしたというんでしょう?
何か区別なことをやった覚えはないのです。
ただ言われた通りに「幸せになろう」と、楽しくやってきただけでした。
お金というのは稼いでも稼いでも、それにも増して消えていくものだと、
それまでの私は思っていました。
いくら働いても、お金のかかることが必ず起きて、追いつかない。
そういう経験しか、私にはなかったからです。
だから、お金は欲しかった。
欲しかったけれど、そんな長者番付に載りたいとか、
そこまで欲しいと思ったことはありませんでした。
親子3人、平穏に暮らせるだけの稼ぎがあればよかった。
何かちょっとしたことをやりたいと思った時、
「お金がないからできない」とあきらめずにすむ、
そのわずかなゆとりさえあればよかったのです。
でも、そのわずかなゆとりが、
それまでの私には、どうしてもできませんでした。
ひとつ問題を解決すると、また問題が起きる。
何とか解決すると、新しい事件がまた起きる。
苦労の連鎖というんでしょうか。
いつもゼロに戻ってしまうのです。
私には子どもの頃から、苦労の種がずっとついて回っているようでした。
結婚しても、お金は出ていくばかり。
ツイてない私の人生に、巻き込まれた家内こそ気の毒でした。
ずっとそんなでしたから、私はある意味、開き直っていたのです。
俺の人生なんてそんなものだ、いや、世の中とはそういうものだと。
だからこそ、そういう長者番付などという身に余る出来事に、
ただ呆然とするばかりだったのです。
すでに50代も半ばを過ぎていました。
4 同じ仕事をするようになった娘に負けてしまう

あれから、さらに10年。
長者番付は、まぐれではありませんでした。
10年ずっと、載せてもらいました。
いまではこの番付に載ることが、私の商いへの励みになっています。
今年など、同じ仕事をするようになった娘に納税額で負けてしまい、
私は本気で悔しい思いをしました。
親父の面目も丸潰れです。
来年は、抜き返してやらねばなりません。
その一方で、子どもの頃、生死の境をさまよったあの娘が、
ここまでになってくれたかと思うとなんともありがたく、
胸が詰まる思いだったのです。
なんで、こんなに幸せになっちゃったんだろう。
今、つくづく思います。
5 オザビエルの願い

おめでとうございます。
たくさんの苦労を乗り越えられて、
幸せを手に入れることができ、
こちらまで「よかった」と笑顔になりました。
そのうえ、生死の境をさまよった娘さんまで、幸せを手に入れられた。
読んでいて、嬉しい限りです。
出典 『斎藤一人 笑って歩こう 無敵の人生』 芦川 政夫(あしかわ まさお) 発行所 KKロングセラーズ 画像はヤフー検索から

 
  
  
  
  
