

今日は、オザビエル(私)が、
京セラ・第二電電(現・KDDI)創業者
稲盛 和夫(いなもり かずお)さんの著書
『 働き方 』から学んだ
試練を克服し、運命を好転させてくれる
「パワーフレーズ」をお届けします。
目次
2 中身の濃い「今日」を毎日続けていく

中身の濃い「今日」を、毎日毎日続けていく……。
この姿勢は、京セラの経営にも反映しています。
京セラという会社は、
これまで長期の経営計画を立てないでやってきました。
インタビューなどで新聞記者からもよく、
中長期の経営プランについて聞かれたものです。
私が「長期経営計画は立てないことにしている」と言うと、
よく不思議な顔をされたものです。
なぜ、長期計画を立てないのか。
それは遠くを見る話というのは、たいていウソに終わるからです。
「何年後には売上をいくらにして、人員はどのようにして、設備投資はこうして……」
といった青写真をいくら描いても、
必ず、予想を超えた環境の変化や、思いをかけない事態が起こります。
そして計画変更や下方修正を余儀なくされ、
ときには計画そのものを放棄しなくてはいけなくなってしまうのです。
そうして計画変更が続けば、どのような目標を立てても、
従業員は「どうせ途中で変わるだろう」と、目標をあなどるようになり、従業員の士気や、仕事への意欲を削ぐことにもつながっていきます。
また、目標が遠大であればあるほど、到達するまでに気の遠くなる努力を続けることが必要です。
しかし、人間はがんばってもがんばっても、
なかなかゴールに近づけなければ、途中で気持ちが萎えてしまったり、
「目標は未達成だが、まあ、この辺でいいだろう」
と妥協してしまったりすることになりがちです。
そのような人間の心理的な側面からも、目標に至るプロセスが長すぎる、
つまりゴールが遠すぎる目標というのは、往々にして挫折で終わることが多いものなのです。
途中で反故になってしまうような計画なら、初めから立てない方がいい━
私はそう考えて、京セラの創業当初から、たった1年だけの経営計画を立てるよう心がけてきました。
3 小さな達成感を連綿と積み重ねる

3年先、5年先となると、誰も正確な予想はできません。
しかし、1年先なら、そう大きな狂いもなく読むことができるはずです。
そして、その1年先だけの計画を、
月ごとの、さらには1日ごとの目標にまで細分化して、
それを必ず達成するように努めてきたのです。
今日一日を精一杯努力しよう。
今日一日を懸命に働けば、明日が必ず見えてくる。
今月を精一杯がんばろう。
今月を精一杯がんばれば、来月が見えてくる。
今年1年を充実させよう。
今年を充実させれば、来年が見えてくる。
そのように、瞬間瞬間を充実させ、小さな一山ごとに越えていく。
その小さな達成感を連綿と積み重ね、果てしなく継続していく。
それこそが一見、迂遠に見えるものの、
高く大きな目標にたどり着くために、もっとも確実な道なのです。
4 オザビエルの願い

今日の学びは、
高く大きな目標にたどり着くためには、
- 1年先だけの計画を、月ごとの、さらには1日ごとの目標にまで細分化して、それを必ず達成するように努める。
- 瞬間瞬間を充実させ、小さな一山ごとに越えていく。その小さな達成感を連綿と積み重ね、果てしなく継続していく。。
さあ、
今日一日を精一杯努力しましょう。
今日一日を懸命に働けば、明日が必ず見えてきます。
中身の濃い「今日」を、毎日毎日続けて行くことが大切です。
出典 『 働き方 』 稲盛 和夫(いなもり かずお) 発行所 三笠書房 画像はヤフー検索から