63 人生後半の潔い生き方「必然を楽しんで生きる」

幸齢者mind

今日は、オザビエル(私)が、

婦人公論増刊

曽野 綾子(その あやこ)さんに学ぶ人生後半の潔い生き方』から

実践していきたい

幸齢者mind」をお届けします。

1 人間関係

人生後半に入ったら、

立ち止まらなくては。

悲しくても立ち止まり、

不運なことにも立ち止まり、

嫉妬をせず、

人を羨まず、

そして一番重要なのは、

諦(あきら)めること。

 

世の中には、

頑張っても

どうにもならないことが、

いくらもあります。

私はアフリカの現状を

何十年と見続けてきた経験から、

運命の不公平があるのが

人間世界なのだと痛感しました。

少なくとも、

それをわかっている人としか、

つきあいたくないなと思います。

 

普通の暮らしをさせていただいているだけで、

なんとありがたいことか。

だから残りの人生も、

私は多くを望まないで

過ごしていきたい。

2 夫婦

親しき仲にも礼儀あり

というのは

夫婦の間でも必要な気がします。

日本には、家に帰ったら

お父さんはステテコ一枚、

お母さんはスッピンみたいな、

家庭では無作法でいいような

空気があります。

ところが、聖書のなかに

「愛は無作法をしない」という

日本人には思いもよらない

言葉があるんです。

それを知ったときは

目からウロコが落ちる思いがしました。

私なりに解釈すると、

家庭で気を許すことも必要だけど、

見苦しい行動をしたり

けんごしでものを言ったりしてはいけない、

ということなのでしょう。

3 健康

やはり一番大切なことは

心身ともに出来る限り

「自立」することでしょうね。

私は実の母、義理の両親の3人を

この家で見送っています。

もちろん、忙しいときには

周囲に手助けをしていただいたこともありますが、

私たち夫婦が最後まで

責任をもって一緒に暮らしました。

その間に、あらゆる老年の過程というものを

学ばせてもらいましたので、

人間にどんなことが起こり、

どうなっていくかは、

よくわかっているつもりです。

ですから、自立が大好きな私ですが、

いよいよ本当に動けなくなったら、

最後にどこかに入れていただくことになるかしら、

とは思っています。

 

でも、自分で動けるうちは、

好きな花を植え、野菜を育て、料理をつくり、

しっかり食べ、読書をし、体をちゃんと動かしながら、

1日1日過ごしていきたいですね。

健康維持の秘訣とは、

こういった当たり前のことの積み重ねなのでは

ないでしようか。

 

4 理想の老後

実は「手持ちのもので闘うこと」は、

大切な生き方のテクニックのひとつかもね。

挑戦であり、楽しみでもあるんですよ。

性格も料理の材料と同じですね。

「神経質な人」も「のんびり屋さん」も、

その性格を武器にして闘えばいい。

 

人生の半分は自分のせいですけど、

残り半分は神様のせいです(笑)。

気を付けるべきところは気を付け、

備えるべきところは備えたら、

そのうえで起こったことは

すべて必然なんでしょう。

期待しすぎることも

絶望しすぎることもなく、

必然を楽しんで生きるのが、

幸せに老後を生きるコツだと

いえるかもしれませんね。

5 病を寄せつけない副交感神経アップの方法

※ 交感神経はアクセル、副交感神経はブレーキ

= 「長寿村」のみなさんは、見事に「自律神経のバランスが良い生活」をしている。

 ( 医学博士 小林 弘幸 順天堂大学医学部教授

1 ぬるめ(39度から40度)のお風呂に入る

寝つきもよくなる

 

2 腹八分で1日3食 

できるだけゆっくり時間をかけて食べる

 

3 腸内環境によい物を食べる

ヨーグルトや納豆などの乳酸菌を含んだ発酵食品や、バナナや海藻類、キノコ類など便の材料となる食物繊維が豊富な食品

 

4 ガムをリズミカルに噛む

  リズミカルな咀嚼(そしゃく)は副交感神経をアップさせるのに最適で、かつ簡単な方法

 

5 エレベーターを使わない

運動をして血流を上げることは、副交感神経を優位にする効果がある(ウォーキングなどの穏やかな運動がおすすめです)

 

6 正しいストレッチをする

血流を刺激し、交感神経と副交感神経のバランスを整えることができる

 

7 1対2の呼吸法

吸うときは交感神経が、吐くときは副交感神経が刺激されます。吸ったときの倍の時間をかけて息を吐き出すと、血管が開き、末梢まで血流がよくなります

 

8 ロックを聴く

副交感神経の働きを上げるのに適している音楽はロックです(レディ-・ガガの曲がとくにおすすめですよ)

 

9 花を一輪飾る

心がなごむものを見ると、副交感神経が優位になります(とくに花や緑など自然のものは効果大)

 

10 口角を上げる

口角を上げて笑顔を作るだけで、副交感神経の数値が上がる

6 今日の金言  曽野 綾子(その あやこ)

人間関係ほど、難しいものはありません。

どんな人でも

必ず誰かに好かれ、誰かに嫌われている。

諦めはどんな場合にも、有効な解決法だ。

自分の命にせよ、

不運にせよ、最初から少し諦めていれば、

深く絶望したり、恨んだりすることもない。

贅沢を言わなければ、逃げ道はたくさんあるはずです。

今の生活のレベルを落としたくないと思うから、

他の選択肢がなくなるのです。

普通の暮らしをさせていただいているだけで、

なんとありがたいことか。

 

オザビエル(私)もいつもそう思っています。

 

予防・対処をきちんとした後は、

必然を楽しんで生きるのが、

幸せに老後を生きるコツなのでしょう。

 

さあ、今日もコツコツと

努力・精進してまいりましょう。

出典 『 曽野綾子さんに学ぶ人生後半の潔い生き方 』 婦人公論 (ふじんこうろん)平成26年3月15日増刊 出版社 中央公論新社 画像はヤフー検索から

タイトルとURLをコピーしました