
出典 画像 松下政経塾
目次
1 今日のパワーメンターと著書

今日は、オザビエル(私)が、
パナソニック(旧松下電器産業)グループ創業者、
PHP研究所創設者
松下幸之助(まつした こうのすけ)さんの永久保存版
『松下幸之助の見方・考え方』から学んだ
マネジメント・リーダーらしい
「ひと言」をお届けします。
2 「お客さんに申し訳ない」

松下幸之助は、仕事に対して強い責任感、倫理観を持っていた。
それは、今巷で言われるCSR(企業の社会的責任)、企業倫理などが
取りざたされるずっと前からである。
第二次大戦直後、松下電器が苦難の時代にあったころの話である。
当時、松下きっての赤字工場は、真空管工場であった。
他社から仕入れている真空管を、
何とか自社生産に移行したいと技術の向上に努めていたものの、
容易に結果が出ない。
そのために赤字になっていたのだ。
製造にしても、商工省(現・経済産業省)の品質規制では、
「合格品」ではなく「二級品」にしか当たらないものばかり。
工場には、二級品が3万本も積み上げられる状況となっていた。
そんなとき、対応に苦慮している工場長のもとに、
秋葉原の電気街の人が訪れ、
その二級品をクズとして買いたいと言ってきた。
3万本を100万円で買い取ると言う。
工場長は、これ幸いと売り払った。
ところが、しばらくして、その真空管が、松下とよく似たマークがついて市場に出回り出したのである。
売り払った粗悪品が横流しされたのだ。
幸之助に呼ばれて事実を質された、工場長は理由を訊かれ、
工場経営の苦しさを正直に訴えた。
「苦しくて、一銭の金でも回収したいと思って売ったのです」

出典 画像 松下政経塾
3 「いかに苦しいことがあっても、心を売ってはならん」

それを聞いて幸之助は、たとえ赤字であっても、
工場での懸命な経営努力を知っているからこそ、
叱りもしなかったではないか、
と諭しながら次のように続けた。
「きみ、事業というものは、いかに苦しいことがあっても、
心を売ってはならん。
きみは、たかが100万円のために、
松下の事業精神を冒涜したことになるぞ。
もちろん、事業は一銭の金を惜しんで経営すべきものである。
しかし、時と場合によっては、
100万円の金を惜しんではならんことがあるのだ。
そこのところの理屈がわからんようでは、立派な仕事はできんぞ」
幸之助は、このように、業績以上に、
商品を利用するお客様により満足してもらいたい、
社会の要望に最大限に応えるサービスを実現したい、
という気持ちに徹して、仕事に取り組むべきだと考えていたのだ。
組織が大きくなると、お客様に直接接する社員の比率が小さくなり、
仕事の臨場感が失われて、
自分本位の感覚で仕事をしがちになってしまう。
マネージャーは、その恐ろしさを部下以上に敏感にとらえ、
自分の仕事が、お客様の大きな満足につながっている、
という信念に徹しなければならない。
4 オザビエルの願い

松下幸之助さんの教えから、今日の学びは、
- 事業というものは、いかに苦しいことがあっても、心を売ってはならない。
- 組織が大きくなると、お客様に直接接する社員の比率が小さくなり、仕事の臨場感が失われて、自分本位の感覚で、仕事をしがちになってしまう。
- マネージャーは、その恐ろしさを部下以上に敏感にとらえ、自分の仕事が、お客様の大きな満足につながっている、という信念に徹しなければならない。
企業は、「お客様本位」の運営を進めていかなければならない。
企業の都合ではなく、お客様の利益や満足を最優先に考えて、意思決定・行動をすることがきわめて重要です。
どの職業でも、相手が喜ぶことを行うと、自分も嬉しいものです。
出典 『松下幸之助の見方・考え方』 PHP研究所編 発行所 PHP研究所 画像はヤフー検索から
