
目次
1 今日のパワーメンターと著書

今日は、オザビエル(私)が、
クレディセゾン社長
林野宏(りんの ひろし)さんの著書
『誰も教えてくれなかった 運とツキの法則』から学んだ
空極の運とツキをつかむ
「パワーフレーズ」をお届けします。
2 会社も人生も運とツキに左右される

運とツキなどと言うと、
「何言ってるんだこの人は、ビジネスは競馬や麻雀とは違うぞ」
と疑問に思う方もいるかもしれません。
特に、カード会社というファイナンス・ビジネスに携わる
企業のトップである私が、
運だのツキだの言っていいのか、そう考える方もいるでしょう。
でもよく考えてみてください。
運とツキは日常茶飯事、
私たちの身の回り、どこにでもあるものなのです。
「あいつ、今日はツイてる」とか
「私、今度の仕事はとても運が良かった」とよく言うでしょう。
朝、駅の階段を昇ったら、ちょうど電車が来て、
自分が乗ったとたんに扉が閉まったとか、
ランチのときに大人気の数量限定メニューを頼んだら、
最後の1食だった
などという身近なことから、
大きな契約を取ろうと必死のときに、
競合他社が思わぬ凡ミスをしてくれて、
幸運の女神がこちらに微笑んでくれたとか……
小さな幸運から、仕事上の大きな幸運まで、
運とツキがあるときは何をやってもうまくいく、
そんなときがあるものです。
反対に運とツキがないとき、不運に見舞われているときです。
そういうときは、何をやってもうまくいかなかったりする。
大事なプレゼンテーションの当日に体調を崩したり、
綿密に一緒に組み上げたプロジェクトの中心企業が、
突然倒産したりとか。
そんな目にあったら、誰でも元気をなくします。
うつむき加減でデスクに向かい、トボトボと廊下を歩く……。
3 国家、企業、個人にとっても「運とツキの法則」がある

ニュートンの「万有引力の法則」をご存じだと思います。
地球のすべてのものは、この法則から逃れることはできません。
それと同じように、国家、企業、個人にとっても絶対的な法則がある。
それが「運とツキの法則」だと、私はそう考えています。
運とツキの法則がよくわかるのが、スポーツや勝負事だと思います。
ゲームの最中に、
「流れが変わった」という瞬間に出会うことがよくあります。
あれは、
本当にこちらから相手に運とツキが移ってしまった瞬間なのです。
勝利の女神は移り気です。
こちらがチャンスを生かせなかった、あるいはミスをしたら、
直ちに見限ってしまうのです。
そうすると次の瞬間、相手にとんでもないプレーが飛び出して、
あっさり得点されてしまう。
ビジネスもスポーツ同様、ある種のゲームです。
社会の中での競争であり、勝つための真剣勝負です。
その限りでは、必ず、運不運がついて回り、
運とツキとは切り離せない関係にあるのです。
4 運とツキはやる気次第で呼び込むことができる

ただビジネスの場合、スポーツや勝負事ほど、
短時間で勝負が決まるわけではなく、
劇的な変化は見えません。
長い期間、少しずつ積み重ねてきた「運とツキ」が積もり積もって、
ふと気づくと、思わぬ成功が待っている。
反対に、少しずつ運とツキを失っているのに気づかないでいたら、
やがて、にっちもさっちもいかなくなっていた……
ビジネスの勝敗とは、そういうものだと思います。
だからビジネスの世界こそ、
運とツキを呼び寄せる法則を知る必要があります。
いまツイていると感じたら、いかにしてそのツキを長続きさせるか、
あるいは、いまちょっとツイていないと感じたら、どう自重するか。
または積極的にツキを呼び込むためにどう努力すればいいか……
こういうストーリーを知っているか、いないかで
ビジネスの勝ち負けが決まってきます。
それを知り、実行できる人、それが組織にとってのキーパーソンです。
企業は人の集合体です。
企業がツキに見放されているときこそ、
社員のひとりでもいい、ふたりでもいいから、
とにかく誰かがキーパーソンとなって、
社内を明るくしてくれないと困る。
そこでいまこの本を読んでいるあなたに、
その役割を担っていただきたいのです。
周囲の人たちが落ち込んでいるときが、あなたには最高のチャンスです。
そのためには、あなた自身がツキに見込まれる体質になること。
そして、そのツキを逃さないよう心がける必要があります。
運とツキは鍛え方次第で、あなたの強力な助っ人になるのです。
運とツキは、やる気次第で呼び込むことができる。
私は、そう確信しています。
5 オザビエルの願い

今日の学びは、
- 国家、企業、個人にとっても絶対的な法則がある。それが「運とツキの法則」。
- ビジネスの世界こそ、運とツキを呼び寄せる法則を知る必要がある。
- ビジネスの勝ち負けを知り、実行できる人、それが組織にとってのキーパーソン。
- 誰かがキーパーソンとなって、社内を明るくする役割を担ってもらいたい。
なかなか、いつも勝利の女神が微笑んでくれるとは限りません。
自分自身がツキに見込まれる体質になって、そのツキを逃さないよう心がけていきましょう。
出典 『誰も教えてくれなかった 運とツキの法則』 林野宏(りんの ひろし) 発行所 致知出版社 画像はヤフー検索から