363 天風哲学『奇跡はつくることができる』成功を望む者が絶対に言ってはならないこの言葉「ちょっと難しい」

パワーフレイズ
「ザトウクジラのジャンプ(徳之島)」の写真

1 今日のパワーメンターと著書

今日は、オザビエル(私)が、

山王総合経営研究所所長

清水榮一(しみず えいいち)さんの著書

中村天風 もっと強くなれ、必ずそうなれる!』から学んだ

仕事にも人生にも大いなる奇跡を引き起こす

パワーフレーズ」をお届けします。

 人間はプラスよりもマイナスのイメージに影響されやすい

中村天風 もっと強くなれ、必ずそうなれる!―実践!数々の奇跡を生んだ「心身統一」法の力!

テレビのコマーシャル効果のように、

暗示とは意識してかけようとは思わなくても、

かかってしまうものである。

物が食べたくなるとか、

飲み物がほしくなるという他愛のないものなら、

それも問題はない。

 

しかし、これが仕事や日常活動にかかわってくるとなると、

無視することはできない。

というのも、

人間は、プラスよりもマイナスのイメージに影響されやすいからだ。

に交わればくなる」ということわざがある。

人は交わる友によってどちらにも感化されるという意味だが、

イメージの場合は、の感化はあってもは少ない。

マイナスのエネルギーのほうが影響力は強いのだ。

 

たとえば、会社でトップが新しい目標を提示し、

それを職場ごとに討議する。

このときに上司が、「ちょっと難しい数字だな」と言ったとする。

すると、その数字が達成されることは、まずありえない。

マイナスイメージは、アッという間に伝染して、

一人ひとりの心に限界をつくってしまうのだ。

 

それは、マイナスの言葉を口にするのが上司だからではない。

もちろん信頼されている上司であれば、影響は強いが、

同僚の言葉でも大きな影響を与えるのである。

 

逆にプラスの暗示は、なかなか影響を与えにくい。

企業の目標は常にこうありたい、

こうあるべきだという希望から限界値に置かれる。

簡単に達成できる目標などない。

だから、上司が「これは達成可能だ」と言っても、

部下は簡単には受け入れない。

 

目標達成のために、まず上司の心のあり方が問われる。

ちょっと難しい」という立場と、

必ず道はある。何とかしよう」という立場では、

天と地ほどの差がある。

もともと営業活動というものは、日々新たでなければならない。

同じものを同じところに売りに行くにしても、

昨日と違う今日、今日と違う明日という挑戦が必要なのだ。

 

目標達成のためには、できるかできないかという議論をしてはならない。

どうすればできるか」という積極の面から、

徹底した話し合いが行われるべきだろう。

そして、「こうすれば」というところに責任と権限をかけ、

具体的な討議を行わなければならない。

 

プラスの暗示を職場、組織に与えるには、

上司自身の心が積極的であることが第一なのだ。

そして部下の積極的な心を引き出すには、

信念にあふれた自らのアプローチが必要になる。

 

これは自己暗示でも同じである。

だから、天風先生は言葉づかいに非常に注意を払うように言った。

特に「できません」という言葉にはきびしかった。

お前ねえ、できませんと言ってしまったらおしまいだよ」とたしなめた。

「甲子園をめざして」の写真

 積極精神で自分をコントロールする

中村天風 もっと強くなれ、必ずそうなれる!―実践!数々の奇跡を生んだ「心身統一」法の力!

世の中で何かを成し遂げた人というのは、

他人が否定することを積極的暗示をかけて行動する人である。

三菱財閥みつびしざいばつの創始者、岩崎いわさき弥太やたろうもそうだった。

 

幕末、土佐とさ藩は藩財政はんざいせいを強化するため、

藩直営を強化する目的で、開成館かいせいかんという会社を設立した。

開成館には、長崎と大阪に土佐しょうかいと呼ばれる出張所があったが、

人材を得ず、赤字続きだった。

弥太郎は、これを立て直すために長崎に赴任し、大いに商才を発揮した。

年号が明治に改まった翌年には、

弥太郎は今度は、大阪の土佐商会の経営を任されたほどである。

 

しかし、すでに藩という存在がおぼつかないものになりつつあった。

時代の趨勢すうせいを読んだ土佐藩は、土佐商会のへいを決定した。

 

このとき、弥太郎は、大阪の土佐商会をさいもろとも引き継ぎたい、

と藩に申し出た。

周囲の人々は、

大藩が運営できないものを個人ができるはずがない、ぼう

と反対した。

 

だが、弥太郎は、

小回りのきかない組織が運営するからできないのであって、

個人なら「できる」と判断した。

こうして明治3年、

弥太郎は三菱財閥のもとになる大阪土佐開成商会を設立するのである。

 

このように、積極精神で自分をコントロールする人だけが、

不可能を可能にして成功の人生を歩むのである。

 

天風哲学は、「せきはつくることができる」という立場を貫いている。

それは、自分で勝手に「できない」という枠をつくらず、

積極精神で自分をコントロールするからだ。

職場にも、奇跡の余地はいくらでもあるはずである。

4 オザビエルの願い

今日の学びは、

 

  • 人間は、プラスよりもマイナスのイメージに影響されやすい。
  • ちょっと難しい」という立場と、必ず道はある。何とかしよう」という立場では、天と地ほどの差がある。
  • 極精神で自分をコントロールする人だけが、不可能を可能にして成功の人生を歩む。

天風哲学の奇跡はつくることができる」。

オザビエル(私)も、奇跡に遭遇したことがあります。

  1. クラスの生徒が、1万人をはるかに超える業者テストで、1位を獲得したこと。それも、2人の生徒が━━(5回のうち、2回目と3回目に)。
  2. 指導していた女子ソフトテニス部の選手が、春の都道府県対抗全日本中学生ソフトテニス大会に出場したこと。

オザビエル(私)の家族も、1年のうちに続けて、

  1. 2人の子どもの母校が、21世紀枠で春の選抜高等学校野球大会に出場したこと。
  2. 長女が、難関大学に合格したこと。
  3. 長男が、念願の県立高校教員試験(英語)に合格したこと。

これは、クラスの生徒、ソフトテニス部の選手・部員、野球部の監督やスタッフ・部員、そして、家族の、積極精神が、不可能を可能にしたと思います。

 

私も、「奇跡はつくることができる」「はかなう」と信じています。

どうか、積極精神で、奇跡をつくりあげてください。をかなえてください。

出典 『中村天風 もっと強くなれ、必ずそうなれる!』 清水 榮一(しみず えいいち) 発行所 三笠書房 画像はヤフー検索から

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