天平文化をわかりやすく解説します。
目次
1 天平(てんぴょう)文化
いつごろ 聖武(しょうむ)天皇のころ(在位724年~749年)→ 聖武天皇のころの元号(げんごう)である「天平」をとって天平文化という。
にない手 都の貴族たち
特色 〇 国際色豊かな文化
〇 遣唐使による文化
〇 仏教を中心とした文化
741年 国ごとに国分寺と国分尼寺を建てた。→ 仏教の力により、伝染病や災害などの不安から国家を守ろうと考えた。
743年 都には東大寺(とうだいじ)を建てて、金銅の大仏を造らせた。
東大寺大仏殿(とうだいじだいぶつでん)のイラスト
東大寺の正倉院(しょうそういん)宝物の中には、遣唐使が持ち帰ったとみられるものや聖武天皇が使った品々がある。正倉院は、三角形の木材を組んだ校倉造(あぜくらづくり)で造られている。
一方で、行基(ぎょうき)のように、一般の人々に布教して歩き、人々とともに橋やため池をつくる僧も現れた。
またこのころ、唐で尊敬を集めていた僧の鑑真(がんじん)が来日し、正式な仏教の教えを伝えた。→ 759年に唐招提寺を建てた。
2 歴史書と万葉集
〇 歴史書の「古事記(こじき)」(712年)と「日本書紀(にほんしょき)」(720年)が作られた。
〇 国ごとの自然・産物・伝承などを記した「風土記(ふどき)」(713年以降)が作られた。
〇 和歌も盛んになり、大伴家持がまとめたといわれる「万葉集(まんようしゅう)」(780年ごろ)には 約4500首の歌が収められている。
さあ、基礎・基本の用語をしっかり覚えましょう。
◎ 基礎・基本の用語
〇 天平(てんぴょう)文化 天平年間は729年~749年
〇 聖武(しょうむ)天皇 光明(こうみょう)皇后
〇 東大寺(とうだいじ)
〇 正倉院(しょうそういん)
〇 「古事記(こじき)」と「日本書紀(にほんしょき)」
〇 「風土記(ふどき)」
〇 「万葉集(まんようしゅう)」
👉高さが1丈6尺(約4.85m)以上あるものが大仏、 それより小さいものが仏像。 聞いてない人はぶつぞう!?
☆ ふり返り
◇ ①~⑦に当てはまる言葉を答えなさい。1 (①)文化 = 奈良時代の文化
いつごろ (②)天皇のころ(在位724年~749年)
743年 都には(③)を建てて、金銅の大仏を造らせた。
東大寺の(④)宝物の中には、遣唐使が持ち帰ったとみられるものや聖武天皇が使った品々がある。(④)は、三角形の木材を組んだ校倉造(あぜくらづくり)で造られている。
2 歴史書と万葉集
〇 歴史書の「(⑤)」(712年)と「日本書紀(にほんしょき)」(720年)が作られた。
〇 国ごとの自然・産物・伝承などを記した「(⑥)」(713年以降)が作られた。
〇 和歌も盛んになり、大伴家持がまとめたといわれる「(⑦)」(780年ごろ)には 約4500首の歌が収められている。
💮 答え
① 天平(てんぴょう)文化② 聖武(しょうむ)天皇
③ 東大寺(とうだいじ)
④ 正倉院(しょうそういん)
⑤ 「古事記(こじき)」
⑥ 「風土記(ふどき)」
⑦ 「万葉集(まんようしゅう)」
東大寺の大仏も大仏殿も大きい。これで基礎学力バッチリです。