77 初めて老人になるあなたへ ハーバード流知的老い方入門 「生きているだけましだ」 

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幸齢者mind
高尾山の紅葉の写真
オザビエル

今日は、オザビエル(私)が、

「20世紀最高の心理学者」と評される

「ハーバード大学行動心理学の権威」

B・F・スキナー博士の著書

初めて老人になるあなたへ ハーバード流知的老い方入門』から

実践していきたい 「幸齢者mind」をお届けします。

1 怖いのはそのものではない

初めて老人になるあなたへ―ハーバード流知的老い方入門

老年期がたとえ不幸でも「生きているだけましだ」とあきらめて、

自分の中で折り合いをつけている人もいます。

シェイクスピアの『尺には尺を』の中にはこんな台詞せりふがあります。

 

老衰や苦痛や貧困や投獄がこの身にふりかかって

つらくてたまらないうんざりするようなこの世の暮らし、

それでもまるで楽園パラダイスなのだ、

このの恐怖にくらべれば。

 

しかしながら、の恐怖によって、

人生をより楽しめるようになるという考え方には賛成できません。

にまつわる問題の大部分を占めるのは、

それが予測不可能であることです。

自分のは、

経験から学ぶことができるようなたぐいのものではありません。

他の誰かがぬのを見たことがある人もいるでしょうが、

自分のとなると話は別です。

誰かがについて語っているのを聞いたり、

読んだりしたこともあるかもしれませんが、

人からの情報のほうが確かだというわけでもありません。

八幡平の紅葉と滝の写真

2 宗教哲学が答えを与えてくれている

初めて老人になるあなたへ―ハーバード流知的老い方入門

そうした不確実さを解消しようとさまざまな方法を試みてきたのが、

宗教です。

たとえば、仏教では、

死は大いなるさとりの境地にいたるときである

としています。

ユダヤ教では、

死は単なるしゅうえんであり、その後その人が生き残るとしたら、人々の記憶の中でたたえられるだけだ

としています。

さらにキリスト教では、

死は審判の時であり、来世で課せられる賞罰が決まる

と考えられています。

 

それぞれの生観の違いによって、への恐怖や不安も異なってきます。

一説では、日本のサムライを偉大な勇士にしたのはだと言われています。

の考え方によって、に対する恐怖心から完全に解放されていたからだそうです。

キリスト教徒も、来世での自分の存在を信じているのなら、

やはり、の恐怖から解放されていると言えるかもしれません。

しかし、来世の存在を信じられず、教義のしんぴょう性を疑っているのなら、

恐怖は消えないでしょう。

 

あなたが信じている宗教哲学がすでに答えを与えてくれているのなら、

本書の意見は無視していただいて結構です。

それでも、の恐怖によって人生の楽しみが大きくそこなわれてしまうおそれがあるという点に関しては、少し耳を傾けていただきたいと思います。

3 今日の金言   B・F・スキナー博士

目の前の生活で注意を向けなければならないことが、たくさんあるほど、

死を意識することは少なくてすみます。

オザビエル

以前にも、紹介しましたが、

明石家さんまさんの座右の銘で、色紙にもよく記していたという言葉が、「生きてるだけで丸儲まるもう」です。

には、「本来無一物(ほんらいむいちもつ)」という言葉があるそうです。

本当に心豊かな人間は、どんなに小さなことに対しても感謝の気持ちを覚える━━。

さんまさんの言葉は、まさに的な雰囲気を帯びており、50年近く続く人気の秘密なのかもしれません。

 

「生きているだけで幸せ」と感謝し、目の前の生活に注意を向け、

への準備も進めながら、毎日の生活を楽しみたいを思います。

出典 『初めて老人になるあなたへ ハーバード流知的老い方入門』 B・F・スキナー博士 共著者 M・E・ボーン博士 訳者 大江 聡子(おおえ さとこ)発行所 成甲書房 画像はヤフー検索から
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