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新しい学問と化政文化をわかりやすく解説します。
目次
1 新しい学問
〇 国学(こくがく)= 日本の古典を研究する学問の確立
→ 本居宣長(もとおりのりなが)は、「古事記」を研究して「古事記伝」をあらわした。
→ 幕末の尊王攘夷(そんのうじょうい)運動にも影響をあたえた。
〇 蘭学(らんがく)= オランダ語で西洋の学問・文化を研究した学問の始まり
→ 前野良沢や杉田玄白(すぎたげんぱく)らが、オランダ語で書かれた解剖書を翻訳して、「解体新書」を出版した。
杉田玄白(すぎたげんぱく)のイラスト
西洋医学の正確さにおどろくある日、処刑(しょけい)された囚人(しゅうじん)の解剖(かいぼう)に立ち会う機会を得た玄白は、『ターヘル・アナトミア』にかかれている解剖図の正確さにおどろきました。 ※ 歴史にドキリ「杉田玄白~江戸の学問~」から
→ 伊能忠敬(いのうただたか)は、ヨーロッパの測量術を取り入れ、「大日本沿海輿地全図」をつくった。
伊能忠敬(いのうただたか)のイラスト
伊能忠敬とは 江戸時代、日本国中を測量してまわり、初めて実測による日本地図を完成させた人です。50歳で江戸に出て、55歳(寛政12年、1800年)から71歳(文化13年、1816年)まで10回にわたり測量を行いました。その結果完成した地図は、極めて精度の高いもので、ヨーロッパにおいて高く評価され、明治以降国内の基本図の一翼を担いました。※ 香取市ホームページから
→ 平賀源内(ひらがげんない)は、エレキテル(摩擦起電器)をつくり、人々を驚かせた。
→ ドイツ人シーボルトは、鳴滝塾(なるたきじゅく)をつくり、多くの日本人医師を育てた。
2 化政文化(かせいぶんか)
いつごろ 11代将軍徳川家斉の文化・文政年間(1804~1830年)に栄えたことから
にない手 江戸の町人
特色 ① 江戸中心の町人文化 ② 皮肉・しゃれ・こっけいさが喜ばれる文化
文学 川柳(せんりゅう)や狂歌(きょうか)が流行した。
こっけい本 - 十返舎一九は「東海道中膝栗毛」を書いた。
歴史小説 - 滝沢馬琴は「南総里見八犬伝」を書いた。
俳諧(はいかい)- 与謝蕪村は絵画的な作品を、小林一茶は農民の生活を題材によんだ。
美術 浮世絵(うきよえ)の中で錦絵(にしきえ)とよばれる多色刷りの版画が始まる
歌舞伎や大相撲、落語などが人気を集めた。花見や花火も楽しまれた。
3 教育の広がり
〇 諸藩では、藩校(はんこう)をつくり、藩士の子弟の教育を行った。
〇 民間でも、武士や学者などによって、儒学や蘭学を教える私塾(しじゅく)が開かれた。
〇 庶民のあいだでも、学びの場として、多くの寺子屋(てらこや)が開かれた。寺子屋で習う内容は、「読み・書き・そろばん」のほか、実用的な知識や技能が教えられた。
さあ、基礎・基本の用語をしっかり覚えましょう。
◎ 基礎・基本の用語
- 国学(こくがく) - 日本の古典を研究する学問
- 本居宣長(もとおりのりなが)-「古事記伝(こじきでん)」をあらわした
- 蘭学(らんがく)- オランダ語で西洋の学問・文化を研究した学問
- 杉田玄白(すぎたげんぱく)-「解体新書(かいたいしんしょ)」を出版した
- 伊能忠敬(いのうただたか)-「大日本沿海輿地全図」をつくった
- 化政文化(かせいぶんか)- 文化・文政年間に栄えた文化
- 十返舎一九(じっぺんしゃいっく)-「東海道中膝栗毛(ひざくりげ)」を書いた
- 小林一茶(こばやしいっさ)- 農民の生活を題材によんだ 「おらが春」
- 葛飾北斎(かつしかほくさい)- 「富嶽(ふがく)三十六景(けい)」をえがいた
- 歌川広重(うたがわひろしげ)- 「東海道五十三次(つぎ)」をえがいた
- 寺子屋(てらこや)- 庶民の学びの場 習う内容は「読み・書き・そろばん」ほか
小林一茶(こばやしいっさ)
小林一茶の代表作 ● 雀の子そこのけそこのけお馬が通る ● やれ打つな蝿が手をすり足をする ● 我ときて遊べや親のない雀
👉小林一茶の俳句「痩(やせ)〇 まけるな一茶 是(これ)にあり」の 〇 に当てはまる言葉を次から選びなさい。
A 御馬(おうま) B 雀(すずめ) C 涙(なみだ) D 蛙(かえる)
☆ ふり返り
◇ ①~⑪に当てはまる言葉を答えなさい。
1 新しい学問
〇(①)= 日本の古典を研究する学問の確立
→(②)は、「古事記」を研究して「古事記伝」をあらわした。
〇(③)= オランダ語で西洋の学問・文化を研究した学問の始まり
→ 前野良沢や(④)らが、オランダ語で書かれた解剖書を翻訳して、「解体新書」を出版した。
→(⑤)は、ヨーロッパの測量術を取り入れ、「大日本沿海輿地全図」をつくった。
2 (⑥)文化 - 11代将軍徳川家斉の文化・文政年間に栄えた文化
文学 こっけい本 - (⑦)は「東海道中膝栗毛」を書いた。
俳諧(はいかい)- (⑧)は農民の生活を題材によんだ。
美術 風景画 - (⑨)が「富嶽三十六景」、(⑩)が「東海道五十三次」を残した。
3 教育の広がり
〇 庶民のあいだでも、学びの場として、多くの(⑪)が開かれた。
💮 答え
①国学(こくがく)
②本居宣長(もとおりのりなが)
③蘭学(らんがく)
④杉田玄白(すぎたげんぱく)
⑤伊能忠敬(いのうただたか)
⑥化政文化(かせいぶんか)
⑦十返舎一九(じっぺんしゃいっく)
⑧小林一茶(こばやしいっさ)
⑨葛飾北斎(かつしかほくさい)
⑩歌川広重(うたがわひろしげ)
⑪寺子屋(てらこや) 寺小屋はまちがい 寺で子どもが学ぶ
👉小林一茶の俳句「痩(やせ)〇 まけるな一茶 是(これ)にあり」の 〇に当てはまる言葉を次から選びなさい。
A 御馬(おうま) B 雀(すずめ) C 涙(なみだ) D 蛙(かえる)
答え D 蛙(がえる)
化政文化は、江戸中心の町人文化、皮肉・しゃれ・こっけいさが喜ばれる文化です。これで基礎学力バッチリです。