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室町時代の産業の発達をわかりやすく解説します。
目次
1 村の自治(じち)
村では、有力な農民を中心に惣(そう)とよばれる自治組織がつくられた。
農民の代表が、寄合(よりあい)を開き、村のおきてや年中行事、用水路・森林の管理などを話し合った。
多くの農民が団結・武装して、土一揆(どいっき)を起こすようになった。
→ 守護大名に年貢を減らすよう要求したり、幕府に徳政令を出すよう迫ったりした。
土一揆は、近畿地方を中心に広がった。
2 産業の発展
農業では、二毛作が広がり、牛馬の糞の堆肥(たいひ)が使われ、収穫が増えた。
麻、桑、藍、茶といった商品作物の栽培も普及した。
手工業では、西陣(京都市)や博多(福岡市)の絹織物をはじめ、陶器・紙・酒・油などの特産物が各地で生まれた。
刀や農具をつくる鍛冶・鋳物業なども盛んになった。
商業では、定期市(ていきいち)がさらに広がり、開かれる日数も増えた。その取引には、中国から輸入された宋銭や明銭が使われた。
交通の要所では、馬を使って荷物を運ぶ馬借(ばしゃく)や問(とい)とよばれる運送業をかねた倉庫業者が活躍した。
都市では、高利貸しの土倉(どそう)や酒屋(さかや)といった商人や手工業者などが、座(ざ)とよばれる同業者の組合をつくった。
京都、博多(福岡県)、堺(大阪府)などの都市では、町衆(まちしゅう)とよばれる有力な商人を中心に自治のしくみがつくられた。
さあ、基礎・基本の用語をしっかり覚えましょう。
◎ 基礎・基本の用語
〇 惣(そう)- 自治(じち)組織
〇 土一揆(どいっき、つちいっき)-農民(土民)の一揆
〇 馬借(ばしゃく)- 馬を使って運ぶ
〇 土倉(どそう)や酒屋(さかや)
〇 座(ざ)- 同業者の組合
〇 町衆(まちしゅう、ちょうしゅう)
👉金貨をつくるのは金座、銀貨をつくるのは銀座。中華料理店がつくるのは何?
☆ ふり返り
◇ ①~⑥に当てはまる言葉を答えなさい。1 村の自治(じち)
村では、有力な農民を中心に(①)とよばれる自治組織がつくられた。
多くの農民が団結・武装して、(②)を起こすようになった。
→ 守護大名に年貢を減らすよう要求したり、幕府に徳政令を出すよう迫ったりした。
2 産業の発展
交通の要所では、馬を使って荷物を運ぶ(③)や問(とい)とよばれる運送業をかねた倉庫業者が活躍した。
都市では、高利貸しの(④)や酒屋(さかや)といった商人や手工業者などが、(⑤)とよばれる同業者の組合をつくった。
京都、博多(福岡県)、堺(大阪府)などの都市では、(⑥)とよばれる有力な商人を中心に自治のしくみがつくられた。
💮 答え
① 惣(そう)② 土一揆(どいっき、つちいっき)
③ 馬借(ばしゃく)
④ 土倉(どそう)や酒屋(さかや)
⑤ 座(ざ)
⑥ 町衆(まちしゅう、ちょうしゅう)
👉金貨をつくるのは金座、銀貨をつくるのは銀座。中華料理店がつくるのは何?
答え ぎょうざ
かつて江戸の金座は、日本銀行本店本館の位置にありました。これで基礎学力バッチリです。