

今日は、オザビエル(私)が、
「20世紀最高の心理学者」と評される
「ハーバード大学行動心理学の権威」
B・F・スキナー博士の著書
『初めて老人になるあなたへ ハーバード流知的老い方入門』から
実践していきたい 「幸齢者mind」をお届けします。
目次
1 老いについて考える

当然のことながら、自分が高齢になった場合も、
老いについて考えるきっかけとなります。
時に老いは、突然やってきます。
じわじわと忍び寄ってきた老いに、不意につかまってしまいます。
でもそれはたいてい、ちゃんと警戒していなかったからなのです。
老いは生まれて初めての出来事ですから、
これまでの経験を生かせるようなものではありません。
知っているのは、高齢者を観察して、(実際に高齢者に接して、あるいは演劇や映画やテレビで演じられている老人の役を見て)わかったことや、小説や記事などで読んだことだけなのです。
そうした間接的な知識は、自分自身の老いに備えるにはあまりに役にたちません。
きっとあなたも自分を老人と呼ぶのに抵抗を感じたことがあるでしょう。
いつからか自分のことを「中年」と言うようになり、
おそらく中年という言い方は年齢の程度の問題なのでさほど抵抗もなく、
やがてそれが「中高年」という言葉に代わります。
しかし、ほとんどの人が、
初めて「お年寄り」と呼ばれたときのことが忘れられないと言います。
言われた瞬間、その言葉が心に突き刺さり、
もう、自分も「年寄り」だと認めざるを得ないのだと思い知らされたのでしょう。
しかしその時点で、老いという言葉の意味は理解できていても、
老いのせいで、なぜこんなにたくさんの問題が起きるのか、
実のところわかっていないのではないでしょうか。
2 老いに挑戦しましょう

ほとんどの人が、老いはマイナス面しかないと単純に考えています。
苦痛と喪失に耐え、観念してじっと我慢するものだと思っている人、
あるいは、憤慨し、抵抗し、不満をぶちまける人。
でもそのどちらでもない道があることを知ってほしいのです。
老いに挑戦しましょう。
人生のさまざまな課題に取り組むのと同じことです。
老いを楽しむチャンスを広げるために、あらゆる手を尽くしましょう。
その手段は、楽しもうとする心の中にあるのだということを知っておいてください。
枯れて色あせた木の葉を嘆くのではなく、紅葉の景色を楽しみましょう。
苦くて酸っぱいオレンジを我慢して食べるよりも、搾ってジュースにしておいしく味わいましょう。
3 今日の金言 B・F・スキナー博士
老いに挑戦しましょう。

オザビエル(私)も、散歩をしていたとき、
小学校低学年の子どもたちが遊んでいた間を通ろうとすると、
「おじいちゃんが通るまで待って」と1人の女の子が言いました。
初めて、人に「おじいちゃん」と言われました。
小さい子どもたちには「おじいちゃん」に見えたのです。
今は孫も生まれて、自分から「おじいちゃん」と言っていますが、
忘れられない瞬間です。
スキナー博士の金言のように、老いに挑戦し、
紅葉の景色を楽しもうと思います。
工夫して、老いをおいしく味わいたいと思います。