

今日は、オザビエル(私)が、
「20世紀最高の心理学者」と評される
「ハーバード大学行動心理学の権威」
B・F・スキナー博士の著書
『初めて老人になるあなたへ ハーバード流知的老い方入門』から
実践していきたい 「幸齢者mind」をお届けします。
目次
1 わが家で過ごす時間を大切にする

老年期には、住む場所や生活習慣が変わることがよくあります。
- もっとこぢんまりした家に住み替えるとか、
- あるいは田舎暮らしを始める、
- 季候の温暖な土地へ移住する、
- 子どもたちの近く(あるいは遠く)に引っ越す、
- 大好きなものがある土地に住む、
- 生活費がもっと安い地方に移る、
などです。
引っ越しの決心をするのは、退職の決心をするのによく似ています。
現在の慣れた生活に比べれば、
引っ越ししたあとの生活がどうなるのかはわからないことだらけです。
「新しい友人はできるかな」
「いま楽しんでいる趣味をいくつかあきらめなくてはいけないのかも」
……いろいろ不安でしょう。
引っ越しの決心がつらい結果をまねく可能性だってあります。
意を決して新しい土地へ引っ越してきた老夫婦、
お互いに相手と一緒にいられるものと信じ切っていたけれど、
やがて連れ合いに先立たれ、
生き残った夫は(あるいは妻の方が可能性大ですが)、
まったくのひとりぼっちになってしまうのです。
どこに住むにしても、歳をとると、
若い頃よりも生活圏が居住地域に限定されてきます。
退職すると外出する理由もなくなるし、
出歩くことがますます億劫になります。
家で過ごす時間が楽しくなるように工夫する必要がありそうです。
2 不要品退治の快感

どんな家に住むにしても、
掃除しやすく整理整頓されていることが大切です。
引っ越しは、思い切った片づけができるチャンスです。
同じ家に住み続けると決めたなら、計画的に片づけて生きましょう。
老年期に関する著書もある心理学者G・スタンレー・ホールは、
退職したときに屋根裏から地下室まで家中をくまなくチェックし、
要らないものはすべて処分したそうです。
この作業を彼は、「不要品退治」と名づけました。
家中をぴかぴかに手入れするのは、だんだん重荷になってきます。
ソローが言った
「人が家を所有するのではなく、人は家に所有されるのだ」
という言葉の意味が身にしみてわかってくるのではないでしょうか。
小さい家に引っ越すことができなくても、
せめて今の家を整理整頓することはできるでしょう。
そろそろいろんなものを手放すときが来たのかもしれません。
要らないものは、友人に譲るか寄付してしまいましょう。
この品は、この人に受け継いでもらいたいと決めているものがあるなら、
もう譲ってしまいましょう。
(収納スペースがたっぷりある人は、友人に贈られた品も見つかるかもしれません。もらったときは使わないからとしまいこんでいた誕生日プレゼント、5年も経ってもまだ使わないのなら、もう捨ててもいいでしょう)
3 今日の金言 B・F・スキナー博士
家が安全で安心感があると、夜はぐっすり眠れますし、

オザビエル(私)も、60歳、65歳と、
自分のものは、大部分「不要品退治」しました。
しかし、家族のものがまだあふれています。
毎年少しずつ、少しずつ整理整頓していきたいと思います。
掃除もしやすく、家にいる時間が楽しくなれば、最高です。