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武士の成長をわかりやすく解説します。
目次
1 武士(ぶし)の登場
10世紀ごろから、都や地方では武士が成長し始めた。
もともとは、戦いの技術に優れた都の武官(ぶかん)や地方の豪族たちで、社会の中で地位を高めていった。
朝廷や国府の役人になって、天皇の住まいや役所の警備、犯罪の取りしまりなどを担当するようになった。
2 武士団の形成
やがて地方の武士は、一族や家来を従えて武士団を作るほどに成長していった。
935~940年 平将門(たいらのまさかど)が、一族どうしの領地の争いをきっかけに関東で反乱をおこした。
939~941年、藤原純友(ふじわらのすみとも)が、海賊を率いて、瀬戸内海で反乱をおこした。
別の武士団の力によって、この乱をしずめることができた。
武士団の中でも、天皇の子孫である源氏(げんじ)と平氏(へいし)が有力だった。
源氏(= 清和天皇の子孫)は、東日本に勢力を広げた。 →1051~1062年 前九年合戦、1083~1087年 後三年合戦と東北で2度の戦乱がおこり、源氏の源義家(みなもとのよしいえ)が武士団を率いておさめたことから
東北地方では、源義家に味方した奥州(おうしゅう)藤原氏が、平泉(岩手県)を拠点に栄華を誇った。 ※ 奥州藤原氏初代清衡(きよひら)が建てた中尊寺金色堂は、2011年に世界遺産に登録された。
平氏(= 桓武天皇の子孫)は、西日本に勢力をのばした。 →12世紀前半に、平氏が瀬戸内海の海賊をしずめたことから
3 武士の役割
11世紀ごろから、地方の役人や僧、武士などが土地(荘園)の開発をすすめ、皇族や貴族、寺社(寺や神社)などの有力者が持ち主(領主)となり、朝廷への税を免除された。
土地の開発者は、荘園の農民から年貢(ねんぐ)を集めて領主に納めるかわりに、荘園を支配する権利を認めてもらった。
11世紀の後半には、特に武士が力をつけ、荘園や公領に館を築いて、地方の社会の中心になっていった。
さあ、基礎・基本の用語をしっかり覚えましょう。
◎ 基礎・基本の用語
〇 平将門(たいらのまさかど)
〇 藤原純友(ふじわらのすみとも)
〇 源氏(げんじ)
〇 平氏(へいし)
〇 年貢(ねんぐ)
👉東京都千代田区大手町にある首塚はだれの首を祀る塚か?
答えは最後に
☆ ふり返り
◇ ①~⑤に当てはまる言葉を答えなさい。2 武士団の形成
935~940年 (①)が、一族どうしの領地の争いをきっかけに関東で反乱をおこした。
939~941年、(②)が、海賊を率いて、瀬戸内海で反乱をおこした。
武士団の中でも、天皇の子孫である(③)と(④)が有力だった。
③(= 清和天皇の子孫)は、東日本に勢力を広げた。 →1051~1062年 前九年合戦、1083~1087年 後三年合戦と東北で2度の戦乱がおこり、③の源義家(みなもとのよしいえ)が武士団を率いておさめたことから
④(= 桓武天皇の子孫)は、西日本に勢力をのばした。 →12世紀前半に、④が瀬戸内海の海賊をしずめたことから
3 武士の役割
土地の開発者は、荘園の農民から(⑤)を集めて領主に納めるかわりに、荘園を支配する権利を認めてもらった。
💮 答え
① 平将門(たいらのまさかど)② 藤原純友(ふじわらのすみとも)
③ 源氏(げんじ)
④ 平氏(へいし)
⑤ 年貢(ねんぐ)
👉東京都千代田区大手町にある首塚はだれの首を祀る塚か?
答え 平将門の首塚
大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で観た武士が登場しました。これで基礎学力バッチリです。